6月に、一般社団法人クロス事業協会が定期的に開催されている
【新人・若手育成プロジェクト現場向上塾】に参加してまいりました!
この現場向上塾は、内装業界で働いている関西圏の方を中心に共通のテーマを掲げ、
意見交換をしたり、実際に実践したりすることで、より内装について深めて行こう!という企画です。
今回のテーマは「そうだ!!資格を取ろう!!」でした!
国家資格にもなっている表装(壁装作業)の資格を取って、自らの付加価値を高め、
仕事に強い責任を持つことがお客様の信頼にもつながるぞ!
というアツーーーいメッセージのもと、実際に国家試験科目でもある【浮け張り】を見学・体験して来ました。
職人さんのスゴワザの一部始終をご紹介させていただきます!
↑浮け張り(ウケバリ)とは…襖などを貼る際、紙の周囲にだけ糊をつけて貼る工程のこと。
内装は浮いた袋状になることから袋張りとも呼ばれる。襖をキレイに貼る為の下地の工程。
教えてくださったのは、インテリアI・D・Sの清水さん!
まずは糊をバットに入れて・・・
和紙を均等に分割し裁断する作業。
所作がとても大事!とのこと。スチール定規やプラスチック定規を重石替わりにして基準の折ラインを作って行きます。
基準のラインを作ったら、いざ裁断!
びっくりしたのが裁断方法!カッターではなく、水を含ませた刷毛をラインに沿わせて引き、
和紙を手で引っ張って裁断していました!水を含ませる量によって、切れ方や、水分の滲み方が変わり、
後の手順に影響してくるそう…。す、、すごいっす、、、。
こちらは糊塗りをする前の下準備。
くるくると丸めてしまったら型つくやん・・・!?と思いきや、
こうすることで、重ねた和紙が均等に広がるんですと。
古人の知恵に衝撃が走った瞬間でもありました。
そして和紙縁に糊付け!
糊の水分量はシャバシャバすぎずトロトロすぎず・・・
職人さんの勘が冴えまくります!
そして遂に貼りつけ!
張った後は、馬毛の刷毛で空気を抜きながら馴染ませます。
和紙を一枚ずつ感覚的に貼っていく職人さんの姿に、思わず息を止めて見入ってしまいました。
弊社の女性職人もマジマジと食い入るようにのぞいています。
最後に講座の様子を!
主に若手の職人さんが参加していましたが、みなさん集中力の賜物でした!
いかがでしたでしょうか?
道具の扱い方も意識しながら、スピーディ且つキレイに張り上げる・・・
改めて、職人さんカッケー!と純粋に感じる講座でした。
貴重な機会をいただきありがとうございました!
インテリア企画室
神谷