随分前の話となってしまいましたが…
2020.01/08~01/15まで
インテリア文化研究所主催の欧州インテリア視察&研修ツアーに
インテリア企画室神谷が参加してまいりました!
どこも、ほんとーーーっにテキスタイル、素材の宝庫で、
ヨーロッパのテキスタイルの身近さを身体で感じてまいりました。。
そ こ で
01. ドイツ・フランクフルトで毎年行われる国際見本市「Heimtextil 2020」
02. イギリスのウィリアムモリス関連のインテリア視察
03. ドイツにてimmケルン家具見本市視察。
の3本仕立て?で肌で感じてきたテキスタイルを勉強会の情報も踏まえて
報告させていただきます!
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01.「Heimtextil2020」
ホームテキスタイル分野においては世界最大級!の見本市。
その中でも、毎年トレンドを決めて空間を創り上げている
【トレンドブース】が見応えアリアリでした
今年のメインテーマは…
【WHERE I BELONG】 「自分は何に属するか?」
これのベースにあるのはアイデンティティー。
国籍、性別、職業ではなく共通の趣味、志向、思想こそ自分のアイデンティティー
(自分自身を表現できるもの、自分の考え方のありか)になってきている世の中で
インテリアはどう変化していくのか?
という問いに対して5つのカテゴリーに分けてブースが広がっていました。
【MAXIMUM GLAM】 「最大の魅惑」
素材同士の意外性やデジタル技術の楽しみを求め、
娯楽と「映え」をテーマに華やかさを重視した空間展示になっていました。
兎に角、柄on柄on柄!
半製品のものも美しいでしょ?と言わんばかりにすべて生地のまんまです。
スパンコールやレザー、蛍光色にファー…
といったサイケデリックな色のぶつけ合わせが新鮮
このショーに深い意味はなく、訳わからなさが良い!楽しんだもの勝ち!という方針。
日常でも、理由は分からないけど魅入ってしまう時ってありますよね。
そんな感覚を表現しているようでした。
【PURE SPIRITUAL】 「純粋な精神」
自然と向き合いながら、テクノロジーを生かす。
ナチュラルでシンプルな暮らしがテーマになっていました。
砂の上を球体が動くことで、波のような太陽のような貝殻のような・・・
この心地よい模様は、見ているとフワーッと眠りの世界に
引き込まれそうになりました…
やわらかい、やさしい光をも感じる空間で、素材の経年変化も
楽しもうというムードに包まれていました。
【ACTIVE URBAN】 「活動的な都市」
スポーツからの影響を受けた色味が多く、パキッとめりはり感のある空間が印象的でした。
テーマは、機能性×デジタル(VR)×アクティブ。
またリサイクルを意識したテキスタイルも展示されていました。
彩度の高い黄色とブルーのコントラストがクール!
気になったのがこちらの靴底のようなゴム製の生地。
生地の折れ感によって面白い陰影を浮かび上がらせてくれます。
こんな生地とゴールドのスケスケメッシュレースを合わせてみたい!
VRでコーディネイトされた空間に入り込める体験もしてました!
【HERIT AGE LUX 】 「歴史を受け継ぐ贅沢」
歴史的な装飾デザインを踏まえながら、伝統を再解釈しようというテーマです。
落ち着いた色味の中に光沢感のあるデコラティブな模様の生地や、
貝殻でできたタッセルなど色っぽさを感じる空間でした。
ブース内も宮殿のような装飾が。
柔らかい色調のものから、
重厚感のあるゴールドやブルーの生地まで円柱型の空間を囲むような展示で、
ベロアや光沢感のある素材は贅沢そのもの!
お城の中でお買い物をしているような!?感覚でした!
【MULTI-LOCAL】 「多様な文化」
5つのテーマの中でもとっても重要なトレンドの1つ!
国籍は関係ない!その土地に興味を持った人が
その土地の原料や歴史、模様から創造していくことが面白いというテーマです。
手工芸品をメインに暖色系の組み合わせが多い装飾が施されていました。
パイソン柄レザーの上に平面的な顔のようなものが!
トーテムポールのようなオブジェに、でっかーいタッセル!
マテリアルをよく見ると、これアジアっぽいなーとか
これは北欧イメージ?とか様々な国籍が合わさっていて
色や柄が絡み合った森のようでした。。
どのブースも、「あなたのアイデンティティーは?」と迫ってくるようでした。
自分自身の認識が、個体だけでなく、情報や文章の中にあるような多様化された
時代でこのテーマを掲げたことに、インテリアは人間にとって欠かせない、
人の一部なんだ!と感じました。
私のアイデンティティは【MAXIMUM GLAM】!
柄×柄のてんこ盛りスタイルは、創造力を掻き立てる最大の癒しです。
内装デザインも楽しんだものがち!?
常に楽しみながらドキドキ空間を作っていきたいです!
続きましては、ウィリアムモリス関連の視察について
ご報告させていただきます。
インテリア企画室
神谷