この度、京町屋の改装にあたり「鳥の子和紙貼りの施工」に挑戦させていただきました。
2Fの空間(全部ぶち抜きました)天井・壁は 全て鳥の子和紙。ALL天然素材仕上げです。
お施主さんは 初め「なんでもいい」と仰ってましたが、
解体直後の2階の大空間をご覧になって、「やっぱり・・・」と
2階にも再び愛着が湧いてこられた様です。
床に関しましては 変形の和室には-縁なし畳を。
そしてもう一部屋は家事室なので塩ビのタイルを敷きました。
↑解体直後
全てがモノと壁に覆われていたので、柱や土壁がお日様の光を浴びて
ちょっと気持ち良さげでした。(設計者談)
お施主様は こだわりを強くお持ちの方でして
「ビニールクロス以外やったらなんでもいいよ」と言い残しそのまま海外へお仕事に行かれました
さあ、大変。
シンプルなビニールクロスの仕上げしか考えておりませんでしたので
工期も、段取りも、職人さんも、そのつもりしか。。
でもでも、「できません」てのは悔しい!
だったらシンプルさは変わらずの「鳥の子和紙を貼りましょう!」と
前向きなチームホソイは動き始めました!
※ 鳥の子和紙とは雁皮(ガンピ)を原料としている和紙の一種。
滑らかな質感と程よい光沢感が特徴の手漉きの和紙です。
主に画材として日本画や書道の用紙、または襖の上貼りなどにもよく使用されています。
平安朝の初期においては、棐紙(ヒシ)と称されており、肌が美しく上品で且つ耐久性・劣化に強いところから永年保存の
高級記録用に使われていました。
発色は良いですが。ギラつきが少ない点が空間のカラースキーム(配色)の可能性を広げてくれるような気がしています。
鳥の子紙は害虫にも比較的強いと言われている所も魅力の1つです!
そんなこんなが合間って、私達ここんところ実績積んでます!
心地よい 白もあります。
なのに、、、 なんと
帰国されたお施主さんは「3色づかい」とのご指定。
結果、唐子・和栗・利休鼠 の三色づかいになりました。
(弊社のメルマガ・「ほそマガ」でも取り上げております。ほそマガページへ(vol.32))
そしてここから!職人泣かせの!『 ザ・下地処理 』が はじまりました!
来る日も来る日も パテパテパテの下地処理!
チームホソイの壁装技能士 小柴さんは 下地もめっちゃ丁寧にこだわります!
とにかく、今年の暑い夏の最中に
頑張ってくださいました!
続きましては、後篇で!
インテリア企画室
後藤